全国公立大小論文の旅~山口県立大学編~

ディズニープリンセスから地域文化まで――。山口県立大学の小論文には、「地域でどう生きるか」「文化をどう見つめるか」という大学の思想が色濃く表れています。今回は二つの問題を通して、公立大学ならではの小論文の面白さと、「作文を小論文に変える視点」を根岸先生と読み解いていきます。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2026.05.29
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こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。

先日、なんとなく地図アプリを眺めていたら、「こんな場所に大学があるんだ」と思うことがありました。どうしても有名大学や都市部の大学ばかりに目が向きがちですが、地方にはその土地ならではの魅力や思想を持った大学がたくさんあります。

そして、その個性が最もよく表れるのが、小論文の問題です。

「地域にどう関わるか」
「文化をどう捉えるか」
「その土地で何を学びたいのか」

偏差値や知名度だけでは見えてこない、“大学が本当に求めているもの”が、問題文には意外なほどはっきり表れています。

今回は、山口県立大学の小論文を取り上げながら、公立大学ならではの面白さを根岸先生と一緒に読み解いていきます。

***

山口県立大学は、山口県山口市に位置する公立大学です。

「人間性の尊重」「生活者の視点の重視」「地域社会との共生」「国際化への対応」の4つを教育理念に掲げ、地域に密着しながらグローバルな視点も養える「地域貢献型大学」として知られています。


取り上げるのは、国際文化学部の二つの問題です。

一つは、国際文化学科の学校推薦型選抜「地域貢献人材発掘枠」。

もう一つは、文化創造学科の一般選抜前期日程です。

まずご紹介するのは、令和7年度国際文化学部文化学科、学校推薦型選抜(地域貢献人材発掘枠)の小論文の問題です。

堀越英美の『女の子は本当にピンクが好きなのか』(株式会社Pヴァイン2016年)から、『アナと雪の女王』のエルサが新しいディズニープリンセスの象徴として紹介されている箇所を抜粋。本文では、社会の認識が変化していることが示されています。

問いでは、文章中の「抑圧」をキー ワードとして、社会的差別や偏見に目を向けさせるとともに、これから生じる課題をどの ように解決していくべきかについて、自身の経験や目標を具体的に述べさせることを求めています。

***

『アナと雪の女王』から、自己実現と社会的抑圧を考える

(一ノ瀬):国際文化学科の地域貢献人材発掘枠の問題です。素材文は『アナと雪の女王』をめぐる文章ですね。

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