小論文を書けない生徒に効く指導法とは
こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。関東近辺にも台風が猛威を奮い、雨音と風のなかを救急車のサイレンがひっきりなしになっていました。休校になった学校も多い一方で、公務員の先生方は出勤しなければならないので、本当に大変でしたね。会員の皆さん、ご無事でしょうか。
さて、「今年度こそ小論文指導を充実させたい」と考えて新学期を迎えた先生方、もうすぐ夏休みが視野に入ってきました。時が過ぎるのは早いものです。実際には、授業時間や添削時間には限りがあってなかなかうまくいかないとお悩みではないでしょうか。
小論文を書かせたいけれど、生徒がなかなか書けない。書いても内容が薄い。添削しても次につながらない。
そんな悩みを抱える先生方に向けて、今回は根岸先生が実践してきた指導法をご紹介します。
……本文のサマリー……
小論文を書けない生徒の多くは、長い文章を書く力ではなく、一つの段落を論理的に組み立てる力が不足しています。本記事では、根岸先生が実践してきた指導法の考え方をもとに、短い文章を書く訓練がなぜ小論文指導に有効なのかを解説します。
え?こんなに短くていいんですか?
この方法の特徴は、いきなり400字や800字を書かせないことです。むしろ逆です。
まずは100字から200字程度の短い文章を書かせます。一見すると遠回りに見えるかもしれません。しかし、この短い文章を書く訓練こそが、小論文の土台となる力を育てるのです。
なぜ短い文章を書くことが重要なのでしょうか。小論文というと、400字から1000字程度の文章を書くイメージがあります。大学入試でも一般的な字数はその程度です。
しかし実際に答案を分析すると、生徒が苦労しているのは「長く書くこと」ではありません。
むしろ、
・何を書けばよいかわからない
・話がまとまらない
・論理が飛ぶ
・結論が弱い
といった問題が目立ちます。
つまり、生徒が苦戦しているのは文章量ではなく、論理構成なのです。
段落をまとめる力を養うことの意味
ここで考えたいのが「段落」です。400字の小論文なら2段落。800字なら4〜5段落程度。
つまり、小論文は段落の集合体です。一つひとつの段落がしっかり書ければ、それらをつなげることで長い小論文が完成します。逆に、一段落すら組み立てられない状態で800字を書こうとしても、内容は散漫になってしまいます。
だからこそ根岸先生は、まず段落を書く練習から始めます。そのための訓練が#1ポスト小論文です。
もともとはSNS時代の特性を活かした取り組みでした。かつてTwitterには140字制限がありました。限られた字数の中で、自分の考えを簡潔にまとめる必要があります。この制約が、小論文の訓練として非常に有効だったのです。
短い字数で説明しようとすると、余計な表現は削られます。
何が主張なのか。
その理由は何か。
どう結論づけるのか。
こうした要素を整理しなければ文章になりません。つまり短文を書くことは、論理を圧縮する作業なのです。