#学習方略で生徒の言語化を試みる実践②
こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。
インフルエンザが猛威をふるっていますね。あちこちから、学級閉鎖、はたまた学年閉鎖という言葉も聞こえてきます。先生方におかれましても、気の抜けない毎日かと思います。 短時間で読める小さなヒントをお届けしますので、 休憩時間に気軽にお読みいただければ嬉しいです。
さて、今号はβ版ニュースレターとの連動企画第五弾です。β版でも紹介される#学習方略の原則について、サポメン版では実際に現場でどう使えるのか?を深掘りしていきます。
前号からお送りしているのは、生徒の言語化を試みる実践です。まだ前号を読んでいないという方はぜひこちらから!
前号では、タイプ別実践の
①「原因の具体化」タイプ:上昇傾向を言語化させる声かけ
②「失敗の可視化」タイプ:結果の評価ではなくプロセス分析へ
をお送りしました。どちらにも共通することは、先生が先回りして言語化するのではなく、あくまでも生徒に言語化させるということでした。言語化させることで、事実への解像度が上がり、何がよくて何が悪かったのか、じゃあどんなことを続けて、どんなことは変えていけばいいのかという道筋が見えてくるのです。
では今号では続きの③「マイルストーンの設定」タイプ:小さな実践目標を言語化について深堀りして参りましょう。
「マイルストーンの設定」タイプ:小さな実践目標を言語化
ここで取り上げる例は、成績としては上昇・下降どちらにも当てはまる声かけ事例です。目的は、「小さな実践目標を言語化させる」こと。
マイルストーン(milestone)とは、
大きな目標を達成するまでの途中に置く “小さな到達点・中間目標” のことです。大きな目標だけだと遠すぎて何をすればいいのかよく見えないことが多い。マイルストーンを設けることで、成功体験が増え、自信につなげることができます。
(先生)今回の現代文のテスト、36点ですか(100点満点)……どうですか、返ってきて。
(生徒)うーん、悪いですね……
(先生)今回はテストに向けて何か準備はしましたか?
(生徒)ほとんどしていません……