2026年度 慶應義塾大学法学部小論文を読み解く②
こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。
首都圏ではやっと桜が咲き始めました。先日、お花見スポットの公園を散歩していると、多言語表記の注意看板や場所取りに関する案内など、以前にはなかった表示が目につきました。どうやら、ルールを守らない人への対応として設置されたもののようです。
本来、花見というのは自由に楽しむものですが、その自由を守るためには、一定のルールが必要になります。もしルールがなければ場所取りのトラブルや騒音、ゴミ問題が発生し、結果として「自由に楽しめない場」になってしまうでしょう。
自由を守るためにルールが必要なのか、それともルールは自由を制限するものなのか。この関係は、今回取り上げる慶應大学法学部の小論文にも通じる重要なテーマです。
短い桜の見ごろを、誰もが気持ちよく過ごせるようにしたいものですね。
さて、慶応義塾大学小論文シリーズ第四弾です。前回の記事では、2026年度慶應義塾大学法学部小論文のテーマを整理しました。
今年の問題は、防犯カメラの設置をめぐる「自由」と「安全」の対立をテーマにした論述問題でした。
問題文では、防犯カメラの設置を推進する立場と、監視社会への懸念から慎重な立場の二つの意見が提示されています。受験生はその両方を踏まえた上で、「より自由で安全な社会のあり方」について論じることが求められました。
つまりこの問題は、どちらの意見に賛成するかではなく二つの立場を踏まえて社会の原理を考える問題です。
今回は、この問題を 実際にどう書くか を考えていきます。
800字答案の基本構造
一ノ瀬(以下(一)):先生、この問題はどう構成すればよいでしょうか。
根岸先生(以下(ね)):基本はシンプルです。四段構成です。
①問題設定
②意見1の整理
③意見2の整理
④自分の立場
この形が一番安定します。
(一):意外とシンプルですね。
(ね):小論文は基本的にそうです。難しいテーマほど 構造はシンプルにする のが大事です。
第1段落:問題設定(約100字)
まずはテーマを整理します。例えばこんな書き出しです。