学習設計のきほんのキ。根性論はもう古い
こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。娘はインフルエンザBになり、一度解熱したものの再発熱し、今週1週間登園できなくなりました。夫も私もインフルに罹患することは避けられましたが、夫は成績処理で追われていて中の人は孤軍奮闘中です。
もうすぐ卒業式、そして修了式とこれまでの締めくくりが待っています。先生方あともう一踏ん張りですね!
さて、今回の記事では、根岸先生がさまざまな学習理論や勉強法を検討するなかで抽出した「#学習方略の原則」について取り上げます。
※中の人注:#学習方略の原則 とはかつてX(旧Twitter)でBotとして発信していたシリーズで、勉強の本質を短い言葉で示したものです。現在はBot自体は停止していますが、検索するとその内容を見つけることができます。
今回は来たる4月に備え、学習を進めるうえで最初に考えるべき「目標設定」というテーマについて取り上げます。
学習を始めるとき、多くの人が「どの教材を使うか」「どれだけ勉強時間を確保するか」といったことを気にします。しかし実際には、それよりも先に考えるべき重要な視点があるそうです。その#学習方略の原則 とはこちら
目的合理的に考えよ。目的への最短ルートを考えることが重要だ。「勉強は苦労することが大事」という言葉には耳を貸すな。必要のない苦労なんてする必要がない。目的への最短ルートを探せ。指導者はそれをもっている。
目的合理的? 辞書を引いてみると
ごうり【合理】 ①論理にかなっていて理性でとらえることができること。→非合理 ②道理に合っていて無理のないこと。→不合理 〔②が原義。「理に合(かな)う意から英語 right の訳語となり、その後 rational の訳語となる〕
とありました。ますます何を言いたいのかその真意が知りたくなりますね。前置きはこの程度にして、早速根岸先生のこの#学習方略の原則 について詳しく伺います。
(中):今回は「#学習方略の原則」をテーマに、学習の進め方について根岸先生にお話を伺っていきます。よろしくお願いします。
(ね):よろしくお願いします。中の人が選んだ#学習方略の原則 は「目的合理的に考えよ。(以下略)」ですね。まず何についてお話ししましょうか。
(中):勉強の話になると、「とにかく努力することが大事」「苦労してこそ意味がある」といった言葉がよく聞かれますよね。根性論というか。
私も大学受験の時に「歯を食いしばって取り組めばできる」といった趣旨のことを言われた記憶があります。あとは祖父が受験の時に眠たくなったら上着を着ずに裸足で雪の中に行って勉強に取り組んだ、みたいなエピソードを祖母から聞かされてハッパかけられてました。
しかし、この#学習方略原則 は少し違う視点を提示しているように思います。この「目的合理的」という考え方について、まず基本的なところから教えていただけますか。
(ね):はい。この学習方略は学習をスタートするうえでとても重要な視点です。簡単に言えば、「目的に対して理にかなった行動を取る」ということです。
勉強というと、おっしゃる通りどうしても努力量や根性の話になりがちですが、本来は「どこに到達したいのか」という目的がまずあって、その目的に合った方法を選ぶ必要があります。努力の量を増やすことよりも、努力の方向を正しく設定することのほうがずっと重要なんです。
(中):かなり冷静なスタンスで、目的までの道筋を分析する、ということでしょうか。
「合理的」という言葉は世間一般では「効率的」という意味で使われることが多い気がします。ただ先生のお話を聞いていると、単に効率の問題ではなさそうですね。
(ね):そうなんです。先ほど萩原さんはインタビュー前に辞書を引いてましたね? せっかくですからもう一度ご覧ください。
「合理」という言葉の第一義は「理にかなっていること」です。
つまり、合理的は「無駄がない」という意味よりも、「道理に合っているかどうか」が本来のポイントなんです。学習でも同じで、見た目に効率が良さそうな方法が、必ずしも目的に合っているとは限りません。まずは目的を明確にして、その目的に対して理にかなった方法を考えることが大切なんです。
(中):うーん。合理の部分は分かりました。
「目的」と「目標」はどのように違うのでしょうか。指導の現場でも、この二つの言葉は混同されることが多いように感じます。「目標合理的」、でもよい気がしましたが、個々の違いはありますか?
(ね):似たようで、言葉が違えばもちろん意味は異なります。