2026年度 慶應義塾大学法学部小論文を読み解く①

テーマは「防犯カメラと自由・安全」。今年は一見書きやすい問題でしたが、そこには法学の核心となる「社会の原理」を考える視点があります。他大学の問題も交えながら、その思考法を解説します。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2026.03.20
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こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。

送別シーズンですね。一ノ瀬は3週にわたり送別会が続いています(体重増加が甚だしい)。別れは寂しいものですが、それだけ多くの出会いがあった証でもありますよね。卒業や旅立ちの春。それぞれの場所で、新しい物語が始まることを願っています。

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さて、慶応義塾大学小論文シリーズ第三弾です!今号では、文学部に続いて法学部の入試問題を取り上げます。

今年のテーマは 「防犯カメラと自由・安全の関係」一見すると時事問題のようですが、実は法学の核心にあるテーマです。

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今年の問題は「かなり書きやすい」

一ノ瀬(以下(一)):今年の法学部の問題、どうでしたか。

根岸先生(以下(ね)):去年に比べたら圧倒的にやさしいですね。

去年はかなり抽象的だったんですよ。

2025年の問題はこんな感じでした。

法律の適用は正義の尊重と両立可能であるか。
両立可能とする立場と両立不可能とする立場から、それぞれ普遍的な例を示しつつ論じなさい。

2025年度慶応義塾大学大学法学部小論文

(一):かなり哲学的ですね。

(ね):そうなんです。法哲学の問題です。法学部というより法学の試験、あるいは思想の問題でした。

ところが今年は一気に具体的になりました。テーマは 防犯カメラの設置の是非

・安全を守るために監視を強めるべきか
・自由を守るために監視を制限すべきか

という 典型的なトレードオフ問題です。

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「自由 vs 安全」という古典的テーマ

(一):いわゆる監視社会の議論ですね。

(ね):そうですね。問題文では、次のような二つの意見が提示されています。

意見1
安全を守るため、防犯カメラを増やすべき

意見2
監視は自由を侵害するので慎重であるべき

この二つを踏まえて、「より自由で安全な社会のあり方」を論じなさい、という問題です。

つまりポイントはどちらかの意見に賛成することではない。二つの立場を踏まえた上で、

「自由と安全の関係」をどう考えるか。そこが問われています。

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問題の本質は「トレードオフ」

(一):このテーマ、難しいですよね。

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  • だから「中間案」は作れない
  • もう一つのポイントは「社会原理」
  • 実はこの形式、他大学でも出ている
  • まとめ
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