2026年度 慶應義塾大学法学部小論文を読み解く①
こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。
送別シーズンですね。一ノ瀬は3週にわたり送別会が続いています(体重増加が甚だしい)。別れは寂しいものですが、それだけ多くの出会いがあった証でもありますよね。卒業や旅立ちの春。それぞれの場所で、新しい物語が始まることを願っています。
さて、慶応義塾大学小論文シリーズ第三弾です!今号では、文学部に続いて法学部の入試問題を取り上げます。
今年のテーマは 「防犯カメラと自由・安全の関係」一見すると時事問題のようですが、実は法学の核心にあるテーマです。
今年の問題は「かなり書きやすい」
一ノ瀬(以下(一)):今年の法学部の問題、どうでしたか。
根岸先生(以下(ね)):去年に比べたら圧倒的にやさしいですね。
去年はかなり抽象的だったんですよ。
2025年の問題はこんな感じでした。
法律の適用は正義の尊重と両立可能であるか。
両立可能とする立場と両立不可能とする立場から、それぞれ普遍的な例を示しつつ論じなさい。
(一):かなり哲学的ですね。
(ね):そうなんです。法哲学の問題です。法学部というより法学の試験、あるいは思想の問題でした。
ところが今年は一気に具体的になりました。テーマは 防犯カメラの設置の是非。
・安全を守るために監視を強めるべきか
・自由を守るために監視を制限すべきか
という 典型的なトレードオフ問題です。
「自由 vs 安全」という古典的テーマ
(一):いわゆる監視社会の議論ですね。
(ね):そうですね。問題文では、次のような二つの意見が提示されています。
意見1
安全を守るため、防犯カメラを増やすべき
意見2
監視は自由を侵害するので慎重であるべき
この二つを踏まえて、「より自由で安全な社会のあり方」を論じなさい、という問題です。
つまりポイントはどちらかの意見に賛成することではない。二つの立場を踏まえた上で、
「自由と安全の関係」をどう考えるか。そこが問われています。
問題の本質は「トレードオフ」
(一):このテーマ、難しいですよね。
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- だから「中間案」は作れない
- もう一つのポイントは「社会原理」
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