お気持ち作文を説得力マシマシ小論文に昇華する方法とは

小論文の結論が「意識を変えよう」「みんなで協力しよう」で止まってしまう生徒を、どのように指導すればよいのでしょうか。社会問題を扱っているはずなのに、提言のスケールが小さくとどまってしまう答案は、現場の教師が直面する典型的な悩みです。本記事では、そのような解答を書く生徒への具体的な指導方法について、指導歴30年のベテラン、根岸先生へのインタビュー形式で解説します。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2026.03.06
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こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。5歳になった娘はひらがなのドリル(2冊め)を終えて、漢字のドリルをねだってきました。早期教育には反対なのですが、本人が塗り絵よりも字への学習に意欲的なのに、それを塗り絵にしときなさいと親が止めるのはナンセンスだなと思って、某キャラクターのドリルを買いました。図鑑も大好きなので、年に1冊プレゼントした図鑑だけでは飽き足らず幼稚園の貸出しで図鑑を背負って帰ってきます。今度は辞書を置いといたら何をするんだろう、と壮大な人体実験をしている気持ちです。

さて、前回に引き続き、「それって解決策になってないよ」という答案を書く生徒にお悩みの先生へのアンサーです。

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小論文指導についてです。一文ごとのねじれや記述の乱れはなく、構成も一応テンプレにならっているが、社会的なスケールが非常に狭いというパターンをどう指導したらいいでしょうか。 例えば、商品作物生産の過程での搾取や環境破壊についての小論文で、「感謝して食べよう」みたいな結論になっているというような。

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問いを重ねて、実現可能な解決策まで引き上げる

中の人(中):根岸先生、前回は「小論文は社会問題を扱う文章であり、気持ちや意識だけで終わらせてはいけない」というお話でした。

「ああ、この子たちはできないんじゃない。単に学校教育で指導者が大切にしてきたことを作文上で真面目に表現しているだけなんだ」と、大変腑に落ちました。

しかし、小論文を指導する以上、合格するクオリティにまで引き上げなければなりません。お悩みの先生のために、実際の指導場面では生徒にどのような問いを投げかけているのか、ぜひ教えていただけないでしょうか。

(ね):もちろんです。このタイプの答案に対しては、かなり具体的に問いを重ねていきます。

例えば、「その問題で具体的に困っているのは誰なのか」という問いです。環境問題でも貧困問題でも、抽象的に「社会が困っている」と書いてしまう生徒が多いですが、まずは当事者を特定させます。

(中):確かに、「みんなが困っている」だと論点がぼやけますね。よくお母さんが言う「みんな持ってるって、じゃあ”みんな”って誰よ」ってやつですね。

(ね):そうなんです。当事者が見えないと、解決策も必ず抽象的になります。

そこで次に、

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続きは、2871文字あります。
  • 解決策からまた問題分析に立ち返る
  • 説得力は問題把握がモノを言う

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