2026年度 慶應大学文学部小論文を読み解く②

今回は設問Ⅱ「自然と技術の関係」をどう書くかを考えます。予備校(代ゼミ・河合塾)の解答例も比較しながら、良い答案の方向性と、実際に先生が答案を考えるときの思考プロセスを紹介します。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2026.03.13
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こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。

花粉症がひどく、日常生活が脅かされる毎日を送っていますが、みなさんはいかがでしょうか。あと100年もすれば、今花粉をまき散らしているスギの木も高齢になって、花粉症も少なくなるという話も聞きました。もう少しの辛抱…ってスパンではなかった。ドンピシャ世代ということで、この辛い季節を乗り切りましょう。

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さて、今号は慶応大学文学部小論文解説の第二弾です。前回の記事では、課題文の構造を整理しました。AI論から始まり、哲学者カントの技術論を経て、「自然と技術(アート)」の関係へと展開する非常に難しい文章でした。

今回は、その続きとして 設問Ⅱ(論述問題) を考えていきます。

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設問は次の通りです。

自然と技術の関係について、この文章をふまえて、あなたの考えを三二〇字以上四〇〇字以内で述べなさい。

2026慶応大学文学部小論文問題

一見するとオーソドックスな論述問題ですが、実際にはかなり難しい設問でした。先生はこの問題について、率直にこう語ります。

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「正直、何を書けばいいのか悩む問題」

一ノ瀬(以下(一)):設問Ⅱについてはどう感じましたか。

根岸先生(以下(ね)):これは正直に言うと、「何を書けばいいんだろう」ってかなり悩む問題ですね。受験生も苦しかったと思います。

というのも、「自然と技術の関係」と言われても、普通は

  • 技術は自然を破壊する

  • 技術と自然は対立する

みたいな話になりがちですよね。でもこの文章はそれを否定しています。むしろ「自然と技術は必ずしも対立しない」という方向の議論なんです。

だから受験生は一般論を書こうとするとズレるんですよ。

まず考えた2つの方向

一:先生自身はどんな答案を考えましたか。

ね:実は最初に思いついた方向は2つありました。

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