古文常識は武器になる。

古文の得点力を上げるためには、古文単語や古文文法を着実に身につける必要があり、共通テストでは出題された本文だけで完結して理解することができるようになっています。しかし、古文常識を身につけると大きな武器にすることができます。その助けとなる参考書を根岸先生にご紹介いただきます。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2025.10.17
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こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。ダイエットを決意し、願掛けも兼ねてできる限り砂糖を摂取しないようにして早幾日。かなり体重は落ちたので、とても喜んでいたら体重計の下に綿棒が挟まっていただけでした。数字に踊らされていてはいけませんね。

さて、今回は大人気の参考書レビューシリーズです。先生方忙しいので、本屋に行くのも一苦労ですよね。Amazonをはじめとしたネット通販だと、アルゴリズムに則ったものばかりで趣味嗜好以外のものに触れる機会も少ないと思います。

根岸先生にあらゆる分野でおすすめの参考書を伺いました。

記事の最後には本日配信のサポメン記事のご紹介もあります。ぜひ最後までご覧ください。

……本記事のサマリー……

古文の対策には、試験の本文を読み取るだけの力があれば突破はできる。しかし、古文常識を身につけておくことは、本文の背景を理解しながら読むことに繋がり、読解の助けになるため大きな武器となる。おススメする参考書は、最近の受験生が親しみをもって学習ができるようにイラストが豊富であり、本当に必要な古文常識を身につけるために編集されている。

共通テストで古文常識はどこまで必要?

中の人:共通テストの古文の対策には何が必要でしょうか。

根岸先生:古文常識があると点が取りやすいイメージがありますよね。やっぱり知識がカギ! そう思われがちですが、共通テストの古文は、問題自体がちゃんと本文の中で完結するように作られています。とはいえ「知識がなくてもいい」というわけでもありません。やはり、知らないよりは知っていた方が圧倒的に有利です。

中の人:なるほど、現代文でも語彙だけでなく背景知識があると読みやすい、みたいな感覚に近いですね。

根岸先生:まさにその通りです。共通テストは、本文の中で理解が完結するよう設計されていますが、やはり教養や背景知識をもっていると理解が早く、選択肢を絞る判断もスムーズになります。ですから、背景知識はもっていて損のない武器なんです。

***

「出るところだけ!」に絞った親切な解説

中の人:今回ご紹介いただく参考書、和田純一先生の「ゼロからわかる 古文常識 一問一答 読解につながる基礎知識1000」もそのような考え方に基づいているんですね。

根岸先生:そうですね。表紙にもあるとおり「最速・最短で古文常識が手に入る」本だと思います。形式はよくある一問一答ですが、ページをめくるとすぐ後ろに解説がついているんです。赤シートで隠して暗記もできるし、解説ページでしっかり理解もできる。しかも、必要なことに絞って書かれているのがいいですね。

中の人:シンプルかつ親切設計ですね。中を開くと、文字ばかりでなくイラストがたくさんありますね。

根岸先生:本当にそうなんです。そこもおすすめのポイントです。今の受験生は、文字だけだと本当に厳しい(苦笑)

イラスト入りで、色や図もバランスよく配置されていて、大変見やすいです。活字に拒否反応を示してしまう受験生も手に取りやすいですね。受験生としてどうなんだ、とは思いますが……。

中の人:活字アレルギーは、参考書を読み解くにも最大の障害になり得ますね(苦笑) この参考書はどういった層におすすめですか。

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続きは、1260文字あります。
  • 文学史の勉強にもピッタリ
  • 講師歴40年、凝縮された一冊
  • 古文も現代文も同じこと
  • サポメン版もぜひ!

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