今の自分を見つめる!適性・やる気を発見させる方法

選ばれる志望理由書や自己PRを書くには、正しい自己分析が必要です。今回は時系列に沿った自己分析のうち、現在の分析方法を学びます。生徒の本気を引き出し、言葉にさせる指導のコツを紹介します。本記事は「未来をひらく自己分析 ― 授業で使える5ステップ」の第3回です。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2025.09.30
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こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。

気持ちのいい夜風に誘われて散歩をしていたら、ふんわりといい香りがしてきました。香りのもとを辿ると、おしろい花が。夏の終わりを感じさせるなんとも心地よい香りです。調べると夕方からしか咲かないお花らしく、特別感があって素敵です。これからの季節は金木犀も咲きますね。小さな季節の変化に気づける日常を大切にしたいものです。

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  さて、新シリーズ「未来をひらく自己分析 ― 授業で使える5ステップ」と題し、現高1・2年生向けの自己分析の具体的な方法をお届けしております。第一回は生徒に”自己分析”の意味を伝える大切さ、第二回は過去に着目した自己分析の方法をお送りしましたが、読んでいただけましたか?

まだの方はぜひこちらから!

第三回は、時系列に沿った自己分析のうち「現在」の分析方法について。現在の自分を見つめ直すことで、自分の適性や資質を理解し、自分のやる気はどこにあるのかを客観的に捉える視点を学びます。自分という輪郭を掴み、いまここに生きている自分についての解像度をあげることは、入試に限らず、人生においてもとても価値のあることではないでしょうか。

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メイジャーステップの根岸です。X:@DiceK_Negishi

時間軸による自己分析、今回は真ん中の「現在」です。

現在の自分を客観的に、あるいはメタな視点から見つめられるかどうか。これって結構難しいと思うんですよね。ただ、それができるようにならなければ、きちんとした自己PRができません。自己PRができなければ、その先にある総合型選抜の志望理由書、就活のエントリーシートも充実しません。そういう意味でメタな視点は持てるようになってほしいわけです。

ではどうすればメタな視点にたどりつけるのか。根岸は次のように指導します。

  • 自らの経験にしっかり目を向ける

  • その経験を根拠に自らの適性や資質を表現する

  • 受験のためではなく本当に関心のある領域に飛び込む

  • 決意が持続するテーマを探す

くわしくは以下の記事で。「とにかく何かやりなさい!」しか言えない先生に、メイジャーステップの指導を一ノ瀬からお届けします。授業のネタにしてください。

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授業のねらい

第3講のねらいは以下の2点です。

  • 生徒に「自分は何に向いているか」を考えさせる

  • 取り組みへのモチベーションを言語化させる

自分にはどんな適性や資質があるのかを客観的に理解できている生徒というのは、実際にはあまり多くない印象です。更にそれを分かりやすく言語化できる生徒はほぼいないといっても過言ではありません。

まずは、自分の適性や資質を理解し、それをもとに本気度を言語化する。これが自己分析には欠かせせん。なぜならそれが、志望理由の根幹になるからです。

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