羅生門を通して小説の作問テクを身につけよう〜枝問の考え方
こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。夜になると冷えるのに、二階の寝室は日中の熱がこもって暑いので窓を開けたら、娘が見事に風邪をひきました。春の陽気はなんだか疲れますね。夏バテならぬ春バテ、という言葉を目にしました。
バテるの語源が気になり調べたところ「疲れ果てる」からきている、もしくは競馬で疲れてくると馬の足がもつれた様子から、という説があるそうです。
さて、今回は引き続き鉄板教材である芥川龍之介の「羅生門」を根岸先生が実際に作問するなら? というテーマでお送りします。
……本記事のサマリー……
前回に引き続き、問5〜問7を作問する。恣意性を排した選択肢や、字数設定により、傍線前後を踏まえた下人の行動理由と心情変化を複数要素を段階的に記述させる設計方法を紹介。そして前回の記事で紹介した問題をもとに枝問の設計の仕方をパターン別に解説する。
前回の記事はこちら。前回は一気に問4まで作成しました。

今回もぜひ、本文を片手に自分が作問するならどうするかを考えながら読み進めると効果はバツグンです。
サポメン版とも連動しています。ぜひ併せてお読みください。
根岸先生が傍線部を引いた箇所は以下の通りでしたね。
A「一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた」
B「下人の考えは、何度も同じ道を低回した挙句に、やっとこの局所へ逢着した」
C「一人の男が、猫のように身を縮めて、息を殺しながら、上の様子をうかがっていた」
D「その手は、次の瞬間には、もう鼻を覆うことを忘れていた。」
E「合理」(空欄)
F「少し声を和らげて」
G「きっと、そうか」
今回は傍線部、ではなく「合理」という言葉を空欄にしたEの問題です。読者の皆さんはどのような設問にするでしょうか。問題の形式は? 文言は?
できるだけ具体的に考えてから読んでください。できましたでしょうか。
選択問題は2パターン
根岸先生は選択肢問題にしました。まあ、空欄にしていますし、二文字だけでしたので皆さんも語彙問題にしたのではないでしょうか。早速具体的な設問内容を紹介します。
問5 空欄Eに入る言葉として、最も適当なものを次のアからオのうちから一つ選び、記号で答えなさい。
としました。受験生心理をつくパターンと、機械的に並べていくパターンがありますが、今回は機械的に並べていくパターンを選びました。時折こういった機械的なパターンを混ぜ込むことで恣意性が働かないようにしたかったんだそうです。
具体的な選択肢は以下の通りです。