定期テストはこう作る。現代文作問の完全ガイド①
こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。
新学期が始まりました!教員のみなさんは一年で一番慌ただしい日々をお過ごしかと思います。新しい出会いに感謝し、元気に一年を乗り切りましょう。
さて、新学期一発目は、新シリーズで始めたいと思います。その名も「定期テストはこう作る。」です。我らがBOSS・根岸先生が、高校教科書の定番教材を素材に、定期テストの作り方を完全ガイドいたします。ぜひ周りの新任の先生に教えてあげてください!これを読めば、きたる中間試験はきっと自信をもって作問できるはずです!
今回扱う教材は、三省堂の現代文『高等学校 国語総合』、第一学習社の『高等学校 現代の国語』の教科書に載っている評論文、『ものとことば』(鈴木孝夫 著)です。こちらは岩波新書の『ことばと文化』から掲載されたものです。
β版記事では主に、語彙問題の作り方についてご紹介します。サポメン版では、具体的な設問の作り方を学びます。
先生方もお持ちの教科書を片手にご覧ください!
※この記事は、β版記事と連動しています。
●STEP1:本文の骨格を取る
β版でご紹介の通り、まずは文章全体の構造を読み取ります。その中で
✅生徒が誤読しそうな文構造
✅読み取りにくい比喩表現
✅対比構造
✅主張の大きなベクトルの動き(変化)
などをチェックしながら、問題にできそうなところを見ていきます。
●STEP2:何を答えさせたいかを明確にする
作問の出発点は、「生徒に答えさせたいこと」を明確にすることです。詳しくは↓の記事でお話しています。
今回の文章の軸は、「ことばの力とは何か」です。
つまり最終段落にある
このようにことばというものは、渾沌とした、連続的で切れ目のない素材の世界に、人間の見地から、人間にとって有意義と思われるしかたで、虚構の分節を与え、そして分類するはたらきを担っている。
ここをしっかりと理解しているかを問いたい、答えさせたい、ということになります。
では、ここが答えとなるようにするにはどこに線を引いて、どのような問いを作ればいいのでしょうか。
●STEP3:難易度を考えながら傍線を引く
傍線部と解答根拠の距離は遠い方が問題の難易度は上がり、近ければ下がるというのが基本的な考え方です。
今回、答えさせたい箇所が最終段落の29段落目とすると、その前はどのような構造になっているか確認してみます。
