「ものとことば」語彙問題はこれでバッチリ
こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。首都圏では今週末はグッと気温が上がって27度になるかもしれないと天気予報が言っていました。半袖を引っ張り出しておかないといけませんね。両親が大洗のサザコーヒーの本店に行って、ネモフィラというコーヒーを買ってきてくれたのでアイスコーヒーにしようかな、と思います。それにしても、ちょぼちょぼとしか咲いていないネモフィラも咲く間もないぐらいの気温上昇ですね。
さて、定番教材を作問する様子をお伝えした前回の記事、大変好評いただいており、嬉しく思います。ニュースレター会員の皆さんの情報感度や学びへの意欲が高いことが伝わりました。我々小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会のチームも「明日役に立つ」情報をお伝えできるよう、今回も具体的な作問テクニックをお伝えします。サポートメンバー版と併せて読めば、さらなる深まりが得られますので、ぜひお読みください。
……本文のサマリー……
定期考査で差がつく語彙問題はどのように作るべきでしょうか。本記事では教科書「ものとことば」を素材に、語彙問題の作問プロセスと具体例を複数挙げます。対義語・類義語・誤用選択など多様な形式を通して、理解度と語彙力を同時に測る設問設計のポイントが理解できます。
語彙問題作成のプロセス
「作問しはじめる、あなたはどこから? 私は語彙から!」と、根岸先生は作問の時に基本的に語彙問題から作成していきます。(その理由は前回の記事にまとめました。)
どの学校もワークを採択しているでしょう。学力があまり高くない場合はそこから出すことも一つの手です。しっかりと机に向かってワークに取り組んだかどうかがすぐに分かります。漢字の問題集を採択している場合は、範囲を決めてで出題します。
しかし、一般入試で戦うことを想定した場合は、素材文中から出題されるパターンも想定に入れ、定期考査のうちから意識している先生が多いのではないでしょうか。
では、「ものとことば」では、どの言葉をどのような問題にできるでしょうか。
根岸先生が文章を読みながら呟いていた内容とともに、根岸先生が青ペンでチェックした言葉をすべてお見せします。
ぜひ、お手持ちの教科書を開き、ご自身も「語彙問題を作るなら私はここ!」と考えながらお読みください。
雑然
対義語の問題にすることができそうです。「整然」が答えですね。
選択問題にする場合は、「判然」や「漫然」のように「〜然」を並べると、言葉の意味を捉えられているかどうか力を測ることができます。
十指・多岐・固有
漢字の問題にするとおもしろそうです。「じゅうし」と間違えそうです。「岐」が意外と書けないんですよね。「個有」と書きまちがえそうです。
森羅万象
言葉の意味にすると簡単になってしまうので、これは漢字で書かせたいです。
素朴な
言葉の意味を問う問題もできますし、漢字の書き取りでもよいですね。おもしろいのはカタカナ語でしょうか。「シンプル」は「簡単」「単純」といった意味で使う生徒が多いので、少しひねった出題になるかもしれません。
レッテル
空欄にして「文意に合うようにカタカナ4字で答えなさい」という問題でもいいかと思います。「レッテルを貼る」の意味を答えさせるのは簡単すぎるでしょう。小学生でも解答できそうです。
成る
「為せば成る」はどっちがどっちかわからなくなることがあるから、漢字で書かせてもよいですね。
空々漠々
普段使わないような言葉は問いたいですね。きっと授業中の意味調べをして触れているでしょう。
形態
「ケイタイ」は同音異義語がたくさんあるので、漢字の選択肢問題がおもしろそうです。
具体的
「抽象的」とセットで覚えている生徒が多いですが、その意味をきちんと理解していない生徒は少なくありません。具体は「わかりやすい」、抽象は「難しい」くらいのイメージ。ここを確認したいところです。
最終段落では、急に語彙レベルが上がりました。これはたくさん問題が取れそうですね。
渾沌
書かせる・対義語を選ばせるなどさまざまな手法で問うことができます。
見地
案外パッと出てきません。検知、検地、県治、見知……同音異義語がたくさんありますね。
虚構
虚構は押さえておきたい言葉です。しかし、今回は主題とかなり密接に関わっているので、独立した語彙問題にするのは難しそうです。
語彙問題サンプル
と、このように候補を複数挙げていきました。では実際に問題を作るとなった時に、どのような文言を使えばよいでしょうか。
他の参考書や過去の入試問題から抜粋したり、それらを参考に中の人なりに作ったりしてみました!
シンプルな漢字問題は2種類です。
書き取りの問題の場合は、
問1 次の傍線部のカタカナを漢字で答えなさい。
そしてこれらはすべてコユウの名称を持っているのだ。
読みの問題であれば、
問1 次の傍線部の読みを書きなさい。
靴下に始まって、眼鏡、腕時計、バンドなど、十指ではとうてい数え切れない。
と、このようなパターンで問うことができます。しかし、語彙問題は他の形式もあります。
いくつか例を挙げます。
