『羅生門』で学ぶ差がつく問題の作り方
―難易度調整と設問設計の技術―

テストで差がつくかどうかは、問題の「難しさ」ではなく「設計」によって決まります。本記事では、芥川龍之介『羅生門』を素材に、解答要素の操作による難易度調整と、読解の方向をコントロールする設問設計の技術を解説します。「読めば分かる文章」をどう問うか――作問の核心に迫ります。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2026.04.24
サポートメンバー限定

こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。

新学期の慌ただしさも少し落ち着き、そろそろ中間試験の準備に本格的に取りかかっている先生方も多いのではないでしょうか。授業の進度を気にしながら、どこをどう問うかを考えるこの時期は、忙しさの中にも「作問の腕」が問われる時間でもあります。せっかくなら、ただ作るだけでなく、「測れるテスト」を目指したいものですね。

***

さて、大好評の作問シリーズですが、楽しんでいただけていますか?
前回は、芥川龍之介『羅生門』を素材に、「どこに傍線を引くか」という作問の出発点を扱いました。今回はその続編として、「難易度調整」と「設問の全体設計」について、根岸先生に伺っていきます。

※本記事はβ版・サポメン版連動企画です。

***

難易度調整の方法

(一ノ瀬):先生の問題は、解いてみると絶妙に差がつく印象があります。難易度はどのように調整しているのでしょうか?

(根岸先生):シンプルに言えば、「解答要素の数」です。

例えば、

一つの要素だけで答えられる問題 → 易しい
複数の要素を組み合わせる必要がある問題 → 難しい

ということですね。

(一ノ瀬):なるほど。

(根岸先生):前回の傍線Aの問題を振り返ってみましょう。

問一 傍線部A「一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた」について、⑴・⑵の問いに答えなさい。

 ⑴ 下人がこのようにしている契機となったことをxx字以内で説明しなさい。

 ⑵ このときの下人の心情をxx字以上yy字以内で説明しなさい。

この問題の難易度を上げようするなら、どうすればいいと思いますか?

(一ノ瀬):解答要素を増やすってことですよね…。うーん、どうすればいいのかな。

(根岸先生):例えばこんな感じです。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、2024文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

読者限定
羅生門を通して小説の作問テクを身につけよう〜枝問の考え方
読者限定
「羅生門」を通して定期考査づくりのコツを教えます。
サポートメンバー限定
再現可能な作問技術ー羅生門を使った“測れるテスト”の設計図ー
読者限定
「ものとことば」語彙問題はこれでバッチリ
読者限定
定期テストはこう作る。現代文作問の完全ガイド②
読者限定
根岸先生の定番教材作問テク
サポートメンバー限定
定期テストはこう作る。現代文作問の完全ガイド①
読者限定
偏差値アップ! アウトプット学習法と成功事例