『羅生門』で学ぶ差がつく問題の作り方
―難易度調整と設問設計の技術―
こんばんは、シン・中の人、一ノ瀬(@mAjorstep_jp)です。
新学期の慌ただしさも少し落ち着き、そろそろ中間試験の準備に本格的に取りかかっている先生方も多いのではないでしょうか。授業の進度を気にしながら、どこをどう問うかを考えるこの時期は、忙しさの中にも「作問の腕」が問われる時間でもあります。せっかくなら、ただ作るだけでなく、「測れるテスト」を目指したいものですね。
さて、大好評の作問シリーズですが、楽しんでいただけていますか?
前回は、芥川龍之介『羅生門』を素材に、「どこに傍線を引くか」という作問の出発点を扱いました。今回はその続編として、「難易度調整」と「設問の全体設計」について、根岸先生に伺っていきます。
※本記事はβ版・サポメン版連動企画です。
難易度調整の方法
(一ノ瀬):先生の問題は、解いてみると絶妙に差がつく印象があります。難易度はどのように調整しているのでしょうか?
(根岸先生):シンプルに言えば、「解答要素の数」です。
例えば、
・一つの要素だけで答えられる問題 → 易しい
・複数の要素を組み合わせる必要がある問題 → 難しい
ということですね。
(一ノ瀬):なるほど。
(根岸先生):前回の傍線Aの問題を振り返ってみましょう。
問一 傍線部A「一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた」について、⑴・⑵の問いに答えなさい。
⑴ 下人がこのようにしている契機となったことをxx字以内で説明しなさい。
⑵ このときの下人の心情をxx字以上yy字以内で説明しなさい。
この問題の難易度を上げようするなら、どうすればいいと思いますか?
(一ノ瀬):解答要素を増やすってことですよね…。うーん、どうすればいいのかな。
(根岸先生):例えばこんな感じです。