指導方針の食い違いを対処する4つの方法とは

世の中にはさまざまな指導法が存在します。その指導法や方針が予備校と学校とで異なる場合、生徒に戸惑いが生じます。その戸惑いに対して真摯に向き合おうと考える先生に向けて根岸先生のご経験からアドバイスをお送りします。今回はそのうちの後編です。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2025.08.22
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こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。今の家に引越してきて数年、できるだけ家具を増やさないようにしていましたが、ついに限界を感じ、構想を立ててから2年越しにキッチン横に超絶シンプルな棚を置きました。今まで床に直置きだったり、他の場所にありスペースを占めていたりしていたのが解消されて、通るたびにその気持ち良さにニコニコしています。

単に棚ひとつ置いただけなのに、脳みその中が整理された気持ちになっています。少しずつ他の場所も、使い勝手のよいようにカスタマイズしていきたいです。

今回の記事も、日常にあるモヤモヤがスッキリする内容です。

***

いつも記事を興味深く拝見しております。
当方、予備校で小論文の指導をすることが多いのですが、受験生の在籍する高校の先生の指導方針と私の指導方針が異なり、戸惑うことがあります。
私の指導では、次のような形で指導をしております。
・序論本論結論の三部構成が基本
・設問で求められない限りは自分の体験は基本的に書かない
・「譲歩逆接(確かに…しかし~)」はむやみに使わない
一方、学校の先生の方では、「起承転結を用いなさい」、「オリジナリティを出すために自分のエピソードを必ず書きなさい」、「譲歩逆接を用いれば論理性が高まる」といった指導がなされることがあります。
学校ではこう、予備校ではこう、と指導されると生徒も混乱してしまいます。
根岸先生はこういうときにどのように対応されますか? また、これは予備校目線ではなく学校目線でも語れることかと思います。その点についてもご意見を伺えればと存じます。


こちらの質問に回答します。

メイジャーステップ根岸です。Twitter:@DiceK_Negishi

前回のニュースレターの続きです。

まだお読みでない方はこちら

前回、指導の齟齬が問題になる原因を相手の顔が見えないことに見出しました。だから、対面する場で相手との齟齬が発覚した際にどう対応するかを考えるわけです。

ケンカしても、かといってズレたままでも生徒のためになりませんし、相手の先生との人間関係に波風を立たせたくもない。結構難しいと思うんですよ。

そこで考えました。同僚の先生と指導方針が食い違い、生徒がとまどったらどう対応するか。根岸は以下の4パターンで対応しています。

  • 話半分に聞く

  • 止揚・折衷する

  • 換骨奪胎する

  • 祈る

順に見ていきましょう。

1.話半分に聞く

X先生「先生、A君の小論文で○○○○ってアドバイスしたそうですね」

Y先生「ああ、言いましたよー」

X先生「実は、私××××って先生と違うこと言ってしまって、A君困っちゃったみたいで……」

Y先生「あ、そうですか。私そんなにこだわりないんで、先生の思うとおりにやってもらっていいですよ」

こんな会話、ありそうじゃないですか? もしかしたら、相手の先生はそんなにこだわりがないのに、生徒の方が融通きかなくて「先生の言ったとおりにしなければ!」と思い込んでいるのかもしれません。生徒の言葉を話半分に聞いて、あまり気にせず指導するのも手の一つです。

2.止揚・折衷する

「実は、私××××って言ってしまって、A君困っちゃったみたいで……」

「ああ、それじゃあA君の小論文、二人でやりますか。私も先生のアドバイスで勉強させてもらいたいです」

理想的な会話です。二人でやれば労力も半分、相手の指導を垣間見ることもできて自分の指導に活かせる。もちろん生徒に好影響。相手の先生から学べるところを見つけ、自分の指導とうまく折衷させる。あわよくば止揚して新しい指導法に至る。こうありたいものです。

もちろんこれは相手の顔が見えない状態でも同じこと。相手の先生の指導と自分の指導をあわせて、生徒がよりよい小論文を書けるよう支援する。こうありたいものです。

……ですが、質問者さんのケースはこんなに簡単に解決できるものではないですね。顔が見えないうえ、真っ向反対ですから。そこで、このケースで根岸ならこのやり方を選択するだろう方法をご紹介します。

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