中の人&スタッフによる添削時短術

文章を読んで、考え、赤を入れ…一人ならまだしも担任や担当クラス・学年全員に伝わるように文章指導するとなると膨大な時間がかかります。お困りの先生に向けて、添削する気持ちが少し楽になるような考え方やテクニックをお伝えします。
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ 2024.12.17
読者限定

▶︎#小論文添削ライブ202501 40名を超えるお申込!

こんばんは、中の人(@mAjorstep_jp)です。迫り来る2025年、第一発目の企画である#小論文添削ライブ202501 にたくさんの方からご応募いただきましてありがとうございます。

新規の方も続々と参加表明をしていただいており、根岸先生のエンジンがすでにかかっているようです。

根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ
@DiceK_Negishi
#小論文添削ライブ202501 の参加申込が30名を突破! 期待値が高いとプレッシャーが……

全然かからない!!!!!

見てくれる方が多ければ多いほど燃えるタイプです。もっと見られたいし、何なら全世界に公開したい(しません)!

引用元の記事から参加申込をお待ちしております
根岸大輔|小論文塾メイジャーステップ @DiceK_Negishi
#小論文添削ライブ202501 のお申込のご案内 https://t.co/iPRrSeVoa5 #theLetter @DiceK_Negishiより ニュースレター最新記事公開! 来年1月5日の #小論文添削ライブ202501 は根岸の添削を生配信! ニュースレター「#小論文・現代文の指導スキルを学ぶ会(β版)」会員限定イベントは ↓ https://t.co/QW84WE4bSd
2024/12/14 18:08
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ぜひ職場でお悩みの方にお声かけいただき、皆さんで小論文の添削ノウハウを学びましょう!

***

効率的な添削のしかたとは?

  はじめまして。中高教員3年目の者です。根岸先生のご著者やTwitterでいつも勉強させていただいております。
生徒の作文課題のフィードバックについてご意見をうかがいたく存じます。現在の勤務先の学校では、教科の方針で「書くこと」を重視し、週1回ぐらいのペースで生徒にテーマを与えて作文させています。活動自体は意義があると思っているのですが、書かせたものをどのようにフィードバックすればいいか思案しております。本来であればすべてコメントを入れて返却するのが筋だと思うのですが、部活の顧問や校務などの合間に毎週200枚以上の作文をすべて読み通すだけでも一苦労で、ひどい時には検印を押すだけで返却ということもあります。
むろん教師の本分は授業であり、言い訳をしてはいけないことは重々承知しているのですが、現状手が回っていないのは事実であり、主任からは「とにかく書かせることが大事だから」と言われ、具体的なアドバイスをもらえない状況です。
ただ書かせるだけになってしまっている現状を何とかしたいと悩んでおります。効果的かつ効率的なフィードバックや授業での活用法について、何か先生のご経験からのアドバイスをいただけたらうれしいです。よろしくお願いします。 どうぞ体調にはお気をつけくださいませ。  

以前このような質問をいただきました。根岸先生が添削ライブでお見せくださるのは、添削における基礎的な考え方や高度な色わけテクニックだそうです。今回は中の人(@mAjorstep_jp)が一生懸命に時短テクについてお答えします。

まずは、質問者さまのお気持ち、とてもよく分かります。作文の指導の大切さはわかるけれど、指導にかかる時間を考えると憂鬱になってしまいますよね。ましてや一週間に200枚も! 「フィードバックが重要なのはわかっているが、コメントが追い付かない」とのこと。その大変さ、お察しします。

そして、率直な感想です。先生の学校の取り組みは素晴らしい! 羨ましさすら感じます。生徒たちは自分たちが作文してきたポートフォリオを見て、作文に自信をつけられるのでしょう。

しかし、他の授業と並行して行っているとすると、余裕をもって授業の準備もして……とは程遠い環境なのだと想像に難くないですね。しかもそこに通常の校務が加わるわけです。聞いただけで目が回ります。疲労困憊の体に鞭を打って文章を読んでも、目が文の上を滑っていきますね。1クラスならまだしも、200枚……5クラス??? 規模の場合は、作文を指導する期間をクラスごとに計画的にずらし、日々の雑事を計算して添削したとしても、気合いを入れないととてもじゃないと回らないです。

先生の学校からは、定期的に量をこなすことにより、文章を書くことへの抵抗感をなくし、作文能力の定着を目指そうしているのだ! という気概が感じられました。主任の先生はおそらくそのように考えているのではないかと思います。

「でもでも、意義があったとしても指導ができなければ意味が薄れる……」と困っていらっしゃる先生の気持ちも痛いほど分かります。週一で作文指導をしたことのあるスタッフや他の先生方に、作文の質を担保しつつ、先生方の持続可能な作文指導に繋がるようなアイデアをいただいて、今回の記事を書きました。 おもしろい言語活動もあるので、それぞれの学年の特徴に合わせたうえで、ぜひ日々の授業実践に取り入れてみてください。

添削はんこを自作する

「誤字脱字」「論理の飛躍」「改行します」などよく使う文面を特注でオーダーします。インクにつけてポンと押すだけ。文字通り「判で押したような」評価になるので、繰り返し判で押していけば生徒たちには自然と定着していきます。国語科の予算で計上できたらよいですよね。オリジナルハンコをお持ちの先生方で情報共有してみてもおもしろいですね。

作文用紙を小さくする

作文のイメージはB4の原稿用紙ですよね。

この原稿用紙のマスいっぱいに書くとなると生徒にも先生にも負荷がかかります。B4の原稿用紙は、体裁が整えられるので見た目は大変よく読みやすいのですが、体裁を整えるために、段落、字下げなどの「作文用紙ルール」が入ると指導も煩雑になりますし、生徒の作文アレルギーが出てきます。そこで、原稿用紙を小さくして負荷を下げるんです。

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続きは、3845文字あります。
  • テーマを変えて、読み手にとってのわかりやすさにフォーカスする
  • 全て言葉にしなくても学びはある
  • 1年間のなかで軽重をつける

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